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「暖炉の会」は気分障害(うつ病、躁うつ病)の自助グループです。
☆☆☆ 一般定例 ミーティングのお知らせ ☆☆☆
「うつ病」「躁うつ病」(「パニック障害」)などの病気を国際的には「気分障害(Mood Disorders)」といいます。
本来これらの病気で問題になるのは人間の生活のうえでの「気分」の障害にすぎず、人間全体としての人格や精神に関す
る障害ではありません。また、「こころの風邪」という表現をされますが、「こころの病」ではありません。こころを病んでいる
のではなく、脳で生じている機能障害であり、普通の病気です。このことは患者である(あった)あなた自身がよくご承知
のことと思います。自助グループスタイルのミーティングの定例開催を呼び掛けています。
この病気の「分かち合い・ときはなち」をメインとするミーティングが「社会資源」として求められているからです。
(気分障害という病気の当事者主導での「ミーティング活動」「セルフ・ヘルプ・グループ」 作りを呼び掛けています。)
開催日: 下記のとおりです 午後2時〜4時前くらいまで
5月は13日(日)です。 会場は4階の「403企画室+404企画室」です。
場 所: 「台東区生涯学習センター」 の貸し会議施設を利用しています。 ( 台東区西浅草3−25−16 )
会場施設地図
ミーティングの会場では「道しるべ」という冊子を無料配布しています。「東京つくし会」(東京都精神障害者家族会連合会)
が編集したもので、医療機関、相談機関、福祉制度、社会資源などの情報が掲載されており、非常に有益です。
○ 神奈川 : 横浜会場 (「かながわ県民センター」)
「リボーン(再生)の会」 の次回予定は、 5月27日(日) 702号室 PM2:00〜です。
現在、「リボーン(再生)の会」のHPが更新できない状態にあります。HPそのものは表示されるのですが、プロバイダーさんに
電話してもメールを送っても連絡が取れない状況です。会の元の代表の方の話によると個人を対象にした業務から撤退したら
しいとのことでした。あのHPは「幽霊HP」として残ってしまう可能性が大きい・・・です。残念です。しかし、歴史的意味はあると
思います。更新がされないので活動していないと思われるだろうと心配しています・・・どうしましょう?
○ 家族会 : 「陽だまりの会(気分障害(うつ病・躁うつ病)の家族会)」
定例ミーティングに参加された家族の方から終了後に「双極性障害(躁うつ病)」の家族会を作りたいとお話がありました。
何回か話し合い、その方の熱意、経験、人物を見極めたうえでその方を支援することにしました。暖炉の会としては
ささやかなことしかできませんが、現時点では非常に意義のある試みだと考えています。各地に「精神障害者家族会」
はありますが実態は統合失調症の患者さんの家族ばかりです。その中に双極性障害(躁うつ病)の患者さんの家族が
非常に少数入っているのが実情です。 双極性障害(躁うつ病)の患者会としては「ノーチラス会」がありますが、HPを
見る限りでは家族会を作る様子はありません。 私はこの方に「うつ病」を入れて「気分障害(うつ病、躁うつ病)の家族
会」とするようにお願いしたところ快く承諾してくれました。 この会は「暖炉の会」の家族会ではありません。あくまでも
別個の独立した家族会です。誤解の無いようにお願いします。この試みがゆっくりした歩みでも確実に成長してゆくこと
を願い、見守っていきたいと考えています。
統合失調症の患者さんを主体にした患者会は各地にありますが、気分障害は「こころの風邪」と言われる「うつ病」の患者さんが
多い別の病気です。社会情勢を反映してか、最近増えている病気です。「うつ病」などの患者さんを対象にしたミーティングの場
が求められています。 「パニック障害」は診断基準上は単独の分類なのですが、うつ病と不安障害が重なったものだとイメージ
しています。「パニック障害」の方はパニック発作がおさまると「うつ状態」が表面化します・・・そのため、「分かち合い」ができると
考えています。
なお、ミーティングはそれ自体がストレスですので回復途上の患者さんが参加するにあたっては無理をしないようにお願いします。
気分障害という病気は脳の中で起きている病気です。それはまったく普通の病気と同じです。回復するためには「脳を休ませる」ことが
必要です。 「気分障害が回復に向かい始めた時期は、できれば人との接触やイベントを避けるほうが望ましい。こういったことは、
怒りや罪悪感や不安や心配といった激しい感情を巻き起こしがちだからである。・・・このような感情は脳内で悪い生化学的変化を
引き起こし、再発のもとになったり、そこまでいかなくとも回復を難しくしたりする。」 「「うつ」と「躁」の教科書」p.280から
過去には「うつ状態」ということで他の病気や問題の人が参加して違和感が生じ、ミーティングが白けてしまうことがありました。
そのため、今は参加者を本来の気分障害(うつ病・躁うつ病)の患者さんに限定していますのでご注意願います。
参加対象と考えているのは、「回復期」の患者さん、慢性状態の患者さん、再発予防対策の体験者、軽症の患者さんなどです。
基本的に「症状が悪化しないこと」が重要です。
現在、うつ病・躁うつ病で通院中の方、過去に通院していて今は職場復帰・社会復帰しているが再発予防を考えている方が
対象ですので注意してください。
「休養期」の患者さんはエネルギーが充分回復してから参加することを勧めます。(医師に相談することを勧めます。)
気分障害のミーティングは治療が目的ではありません。いわゆる集団精神療法としての有効性は立証されていないようです。
「患者としての生きづらさ」を改善する場,QOL(人生の質・日常生活の質)を高める場くらいに考えてください。
回復の途上で利用する社会資源、上手に病気と付き合って生きてゆく方法論を学びあう場くらいに考えてください。
自分の体験を話すことによって自分を開放する、参加者の話を聞くことによって自分だけではない・仲間を発見すること、自分に有益
な情報を得ること、交流すること・・・重要なことは同じ病気の仲間との「わかちあい」と自分自身の「ときはなち」です。
参加することで自分にとって有益な何かを発見し、持ち帰っていただけたらと思います。
(回復期の患者さんがミーティングに参加することで、自分の病気体験を振り返り、学習し、「気付き」を得て再発予防対策として利用
することは「有効」だと今では考えられています。私自身がそうしてきたし、いまでもそうしています。病状コントロール・セルフコントロ
ールを高める方法を自分自身で学習・工夫すると共に参加者の発言・意見から学んで「患者・当事者」として成長していって「卒業」
(復職、社会復帰など・・・無理することはないのですが)して自分の人生を新たに「再生・再構築」していただきたいと思います。
←偉そうなことを書いてスミマセン!)
ミーティングは参加者が多いとテーマである「分かち合い」が難しくなるので、参加者が多いときには「グループ分け」をします。
「参加受付」はしません。=ミーティング参加者の個人情報は取得・記録しません。
匿名性について最初は消極的でしたが、今は積極的に配慮しています。ペンネームを用意してください。
家族の方は基本的に1回だけ当事者ミーティングへの参加を認めています。
また、家族の方はこれから発足する「家族会(陽だまりの会)」への参加をお願いします。
敷居が高くなるようで申し訳ないのですが・・・HPを見たと言って参加したいという電話をよくいただきます。しかし、なにか発見
したものに反応して「取りすがる」ように参加する・参加したいというのはこれまでの主催者としての経験から違和感を感じます。
(こういう人ほどいきなり自分の本名を言います。個人情報は取得しないと書いてあるのに・・・つまりよく読んでいないのです。)
知性の高い人はHPを見ても、内容をある程度読んで数か月迷ってから参加します。そのくらいの慎重さが適切だと思います。
精神疾患の患者さんを対象にしたミーティングですから、慎重に、自分がダメージを受けないようにしなければなりません。
主催者としてはフリー・トークの時間には自由に話してもらい、司会とかテーマ設定はしません。しかし、主催者として、不適切な
発言や、発言時間が長い、不審な行動などが見られる、発言内容が明らかに間違っているなどの場合は介入させていただき、
「より安全でより安心できる場、居心地の良い場」となるように努力しております。
ミーティングは毎月開催していますから参加を焦ることはありません。・・・「ミーティングは逃げません」。
ミーティングに初めて参加した人は積極的に発言して社会資源としてのミーティングを有効活用していただきたいと思います。
ともするとこうしたミーティングに不慣れで消極的になってしまう人が多いようです・・・そのため消化不良で終わってしまうことが
多かったり、学習不足でミーティングの有効性について理解できないことが多いようです。
それと継続して参加することが重要です。あなたがどのような人物なのか分からなければ「分かち合い」もできなければ、
参加者があなたにとって有益な発言・助言をしたくてもすることができません。これはお互い様なのですが、お互いの人間性や
環境、病気の状況などが分かることがミーティングの有益性・有効性を高めるために必要なのです。
ミーティングは「お助け所」ではありません。サポート・グループではないし、セミナー・グループでもありません。参加すれば
楽になることはあっても、「救われる、とか病気が治る」というものではありません。会話していく中で自然とピア・カウンセリング
のようなことが行われることがありますが、それはやはり下にも書いた通りある程度学習していないと効果が少ないのです。
やはり自分の病気に関する本を数冊読んでから参加した方がミーティングが有益なものになります。まったく知らない状態で
参加すると参加者の会話の内容が理解できなかったり、自分にとって有効な対話をすることができなかったりします。参加者が
あなたに助言をしても内容が理解できないということもあります。
そして最も望ましいのは学習と努力によってミーティングに参加することがあなたにとって必要でなくなることです。
「暖炉の会」が主催するミーティングは「何でもいいから参加して欲しい」というスタンスを取っていません。ミーティングはミーテ
ィングが必要な人が参加するものです。あなたが病気を適切に受容し、適切に向き合い、適切に療養し、適切にリハビリを行い、
回復あるいは寛解状態になり、あなたなりの再発予防の方法を身に着けて気分障害の世界から「卒業する」ことが重要なのです。
気分障害に対する一般社会・企業の認識も少しずつではありますが進んではいるようですが、その反対に現在の不況は深刻で
そのしわよせが病弱者・障害者に押し寄せています。重要なことはやはり病気をできるだけ治すことだとこの間の主催者として
の経験(と自分の経験)から思います。焦って復職してかえって大きなダメージを受けて再び休職する仲間をたくさん見ました。